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レモンを貰いました。

知り合いの庭で育ったレモンです。
もちろん、無農薬栽培です。



良く育ってますね~。
うちの庭にもレモンの木を植えたんです
が、こんなに生るのはいつの日ですかねぇ。



ツヤツヤです、当然ワックスも使用して
ません!!



レモンとは思えないくらいデカイやつ
もありますよ。


レモンを見ると、思い出す詩があります。

国語の教科書に載っていた、
高村光太郎「智恵子抄」の中の詩です。

『わたしの手からとつた一つのレモンを
あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ
トパアズ色の香気が立つ 』

『がりりと噛んだ』

この一節が印象に残っていて・・・

亡くなる直前に噛んだレモンだったんですよね。

『トパアズ色』

トパーズ色と言うのも、当時はどんな色か良く
わからなくて、勝手にあれこれ想像したものです。

悲しい詩なんですが、最後まで読むと、愛に満ち
あふれてる光景が目に浮かんで、やさしい気持ち
になれる気がします。

当時中学生だった私ですが、この詩に触れた時の
インパクトはかなりのものだったと思います。

今でもレモンを見ると、この詩が出てきますから。


レモン哀歌

そんなにもあなたはレモンを待つてゐた
かなしく白くあかるい死の床で
わたしの手からとつた一つのレモンを
あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ
トパアズ色の香気が立つ
その数滴の天のものなるレモンの汁は
ぱつとあなたの意識を正常にした
あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ
わたしの手を握るあなたの力の健康さよ
あなたの咽喉に嵐はあるが
かういふ命の瀬戸ぎはに
智恵子はもとの智恵子となり
生涯の愛を一瞬にかたむけた
それからひと時
昔山巓でしたやうな深呼吸を一つして
あなたの機関はそれなり止まつた
写真の前に挿した桜の花かげに
すずしく光るレモンを今日も置かう

高村光太郎  「智恵子抄」より
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