2011/08/21 (Sun) まず言いたいこと

広島へ行ってきました。



原爆ドームは威圧感があるという感じでは
ないですが、存在感はあります。

核の恐怖を無言で語りかけてきます。
何度訪れても、これは変わりません。

周りには、鮮やかな緑の葉をつけた木々や、
静かに流れる川、そして大きく復興した
町並みが広がりますが、その中でひっそりと
静かに恐怖を伝えています。

広島・長崎に原爆が投下されてから
６６年の年月が経ちました。

今年は、福島の原発事故が起き、いつもとは
違うことをいろいろ考えました。

８月６日の広島での慰霊式典で、菅首相は
あいさつで脱原発を謳いました。

「平和宣言」についても同じで、
「エネルギー政策を見直し・・・」云々。

私はとても違和感を覚えました。

なぜ原爆慰霊祭で脱原発なのか、理解出来
ません。　原爆で亡くなった方を慰霊する
式典ですよ。

原爆はアメリカによる大量殺戮であり、原発
事故は、自然災害と人災が原因ですが、人の
生活を豊かにするための発電所で起きたもの
です。

大量の放射線を放出したことには変わりない
かも知れません。　ですが、同じではない。

広島県知事は、

「エネルギー問題と原爆投下は並列して比較
すべきではない。関心が高いのはわかるが、
同列に論じたくない」

と述べています。

全く同感です。


ただ、この違和感が、私を広島へ向かわせた
きっかけになってるのは確かです。

もう一度、原爆を見直そう。
そう思いました。

長崎の原爆は、大学時代に多少勉強しましたので、
広島へ。　

それが、今回の旅の目的です。